なぜ日本人が台湾独立を応援しなければならないのか

人間とは自分の生活と直接関わらないことは興味を持ちにくい。政治的な要素を含んだ話題となると特にそうで、日本国民の関心は景気や年金問題などである。近年、日本人の間で嫌中感情が高まっているのはいろいろ理由はあろうが、最大の理由は中国人による凶悪犯罪が増えいているからではなかろうか。だが私は中国人犯罪の問題を積極的に取り上げるつもりはない。日本にはすでにたくさんの中国人がおり、人間とはひとそれぞれで一概に言えるものではないからだ。国全体レベルで考えれば中国共産党が支配する中国と言う国ははっきりと悪であると断定できるが、中国人=悪などと決められるわけがない。中国人犯罪による問題については、私としては犯罪をおかす中国人よりも、何ら対策をとろうとしない中国政府に問題がある。中国政府はそのことを中国国内に全く伝えないだけでなく、「騒ぎすぎ」などと日本に抗議してくる有様である。まさに頂点を極めた究極の無責任・迷惑国家である。
 さてさて、台湾問題とは、なかなか日本人に関心をもたれにくい。チベット問題よりははるかに関心度が高いようだが、それでも全体的に高いとはいえない。最大の責任はやはりマスコミにある。日本人で台湾が独立したほうが良いと考えている人は結構多いが、統一したほうがよいと考える人は極めて少数である。マスコミもそれをわかっているから最低限のことしか伝えない。なるべく日本国民に台湾に関心をもたないように誘導している。したがって日本人の多くは台湾問題に関心がない。日本では統一派が少数であることから(台湾のほうが統一派の割合は高いであろう)、日本人の台湾問題に関する考え方はましであると言えよう。しかしかなり多くの日本人が台湾なんて別に統一しても独立してもどっちでもいいと考えているのではなかろうか。日本と関係ないからどうでもいい、このような無責任な態度が日本人の間にはびこっている。
 「それは中国と台湾双方で解決すべき問題で我々が関与する問題ではない」「日本とは関係がない」「日本に害がなければそれでいい」「別にどっちでもいいじゃん」このように考える日本人が実に多い。
 なぜ我々日本人は台湾を応援しなければならないのか。国益の観点から見てどのようなメリットがあるのか、考えて見たい。
 よく言われることだが、中国は世界一の反日国家である。これを否定できる人はいないだろう。いかなる国でも中国ほど反日感情の強い国はほかにない。韓国は実はそれほど反日感情は強くない。中国では日本人とわかると「日本鬼子」と罵ったり、唯一知っている日本語である「バカヤロー」を日本人に向けて大声で叫んだり、相手の日本人が中国語が通じるのかどうかにおかまいなく戦争の話をしたりする人が時々いるが、韓国ではこのようなゴキブリのような害虫はほとんどいない。韓国人というのは、60年前の植民地支配のことで反日的な感情は確かにあるが、基本的に韓国人の多くは現在の日本に対しては好印象を持っている。韓国のマスコミでは確かに反日情報も多いが、その一方で韓国のマスコミは「日本人は勤勉で優秀な民族だ」「日本人を見習え」などと自国民を啓発したりもしている。中国のマスコミではこのようなことはありえない。日韓ワールドカップのとき、日本がベスト16でトルコに負けたとき、韓国人の多くが喜んだと言われているが、あれは日本には負けたくない、日本よりもいい成績を収めたいというライバル意識から来たものであって反日感情とは違うと私は理解している。しかし中国で行われたアジアカップサッカーで、中国人の観客がみな日本の対戦相手を応援し、日本代表に激烈なブーイングを浴びせたのは反日以外の何ものでもない。汚物皇帝江沢民による反日による国家統一、国民統合政策が見事に功を奏した結果である。

 実際に中国に住んでいる日本人から「反日なのはごく一部である」という反論が返ってきそうであるが、そのような反論は無意味である。中国が世界一の反日国家であることは間違いない。また、いくらある国に悪い感情を持っていても、まともな常識のある人間であればその国の人に出会ったときにいきなり罵倒したりするであろうか。私は高校生のときから中国に悪い感情を持っていたが、大学、大学院時代と中国人留学生とは結構仲良くしてきた。最近のアメリカの横暴ぶりに腹立たしく思っている人は多いと思うが(私自身は反米主義者ではない)、そんなあなたはアメリカ人に会うなり「アメリカはアフガニスタンとイラクを侵略した。世界最悪の侵略国家だ!」などと叫んだりするだろうか。中国で生活していて多くの中国人と仲良くしている日本人の方、あなたの周りの中国人はあなたには優しいかもしれない、あなたには好印象を持っているかもしれない、だがきっと日本には悪い印象を持っていることであろう。
 ところが、日本に半世紀にわたって植民地支配を受けた台湾の人々は極めて親日的である。若者から老人に至るまで親日だ。実際に私も台湾の老人から聞いたことがあるが、日本植民地時代を経験している人たちは総じて日本時代はよかったと思っている。何をもってしてよかったといえるのか、これには比較が必要である。比較の対象はなんといっても蒋介石の時代である。日本植民地時代の終了後、台湾は蒋介石が率いる中国国民党・中華民国時代を迎えた。日本植民地時代と比べて経済は停滞し、治安は悪化した。228事件によって、3万人のエリート層を中心とする台湾人が虐殺された。その後、経済は発展するようになったが、政治的には国民党の恐怖独裁政治が長く続いた。日本植民地時代とは大違いである。
世界一の反日国家である中国と、世界一の親日国家である台湾、日本がどちらと仲良くすべきかは深く考えなくてもすぐわかることであろう。
だが現在、台湾は立派な民主主義国家に成長した。蒋経国政権末期から民主化の萌芽は見られたが、本格的な民主化は88年に就任した李登輝政権からである。国会は国民による公正な選挙で選ばれ、国家元首である総統も国民の直接選挙で選ばれ、言論の自由も保障され、総統を批判することもけなすことも自由である。それに比べて中国はどうだろう。中国は時代遅れの共産党封建独裁である。言論・報道の自由は皆無に等しい。「国境なき記者団」によると中国の報道の自由度は世界166か国中161位である。ネット上の掲示板で「打倒共産党」と書いただけで懲役二年の刑をくらう恐怖国家である。法輪功に関わっただけで激しい拷問をされる。日本のオウム真理教の信者が警察から拷問を受けただろうか。いや、法輪功とオウムを比較した時点で法輪功のかたがたに対して失礼かもしれない。ご容赦いただきたい。中国ではチベット独立のデモに参加しただけで激しい拷問される。沖縄県で独立運動の集会を開いた人が拷問を受けただろうか。成熟した民主主義国家となった台湾(ただしまだ未成熟な部分もある)と、恐ろしいまでの独裁政治を続ける中国、果たしてどちらと仲良くすべきなのか、わざわざ考える必要もあるまい。
中国は人民に激しい反日教育を行うだけでなく。中国政府は直接日本に対し敵対政策を行っている。首相の靖国神社参拝に抗議し、日本の歴史教科書の内容や採択に干渉し、日本の領海を頻繁に侵犯し、日本に核ミサイルを向け、日本から多額の援助をもらっても一切感謝せず、などなど枚挙にいとまがない。その一方で台湾のほうはどうだろうか。日本の教科書の内容に一切干渉しないし、日本の領海も侵犯しない。首相の靖国神社参拝に抗議するにしても極めて控えめなものである(しかし控えめであっても抗議を受けた時点で、やはり日本側から抗議をしなければならないであろう)。
領土問題についてはいかなものだろうか。このまえ、中国人7人が日本固有の領土である尖閣諸島に不法上陸した。その中には日本の裁判で執行猶予つきの判決をうけたものがいるにもかかわらず、日本政府は即強制送還するという最大限の寛容な政策をとった。常識的に考えれば中国政府は日本政府に感謝すべきである。しかし中国政府は日本が悪いかのような報道をし、中国の反日感情はますます盛り上がった。台湾のほうはどうか。前総統である李登輝氏ははっきりと尖閣諸島は日本の領土であると述べている。台湾人から構成されるメールマガジン「台湾の声」編集部も尖閣諸島は日本の領土であるとはっきり主張している。事実上の台湾大使館である台北駐日経済文化代表処の許世楷氏は尖閣諸島問題は棚上げにすべきであると述べている。日本が実効支配している中で棚上げにすべきと主張していることは事実上日本の領有権を認めたに近い。ただ公式にいえないだけのことである。
台湾が中国に併呑された場合、日本にはどのような影響がもたらされるであろうか。まず、世界一の親日国家が、世界一の反日国家に吸収されることになる。日本はもっとも大切な友人を失うことになる。また、台湾海峡は中国政府に握られることになり、日本へたどり着く船は迂回せざるを得なくなる可能性が高い。その場合の日本の経済的損失は計り知れない。さらに中国と沖縄が隣接することになり、尖閣諸島を含む沖縄は深刻な軍事的脅威にさらされる。今のところ中国製の地図では沖縄県はきちんと日本の領土とされているが、すでに人民日報が沖縄は中国領と述べているぐらいだから、将来的には地図が書き換えられる可能性もある。そもそも1971年まで中国は尖閣諸島について一切領有権を主張したことがなかったのに、油田があることがわかったとたん急に領有権を主張するというずうずうしさである。
もはや深く考える必要はあるまい。日本人から見て、台湾が統一すること、独立国家としての地位を確立すること。どちらが日本の平和と安定にとってプラスとなるか、答えは明白である。
日本だけでなく、東南アジア諸国にとっても台湾問題は重要である。中国は日本、台湾、ロシア、インド、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ブルネイなどと領土問題を抱えているが、ベトナムとフィリピンはすでに中国によって領土を強奪されており、状況は深刻である。さらに中国は南シナ海全域の領海を主張しており、ベトナム、フィリピン、東マレーシアの大地の目の前の領海を主張するという、もうめちゃくちゃなまでの貪欲さある。しかしこれを平然と主張し、世界地図に書き込むのだからヒットラー並みの貪欲さである。そんな中でベトナムやフィリピンに近い台湾が中国に併呑されたらこれらの国々の国家存続に深刻な脅威となろう。
あまり長い説明は要らない。台湾が中国と統一することは日本や東南アジア諸国にとって百害あって一利なしである。日本人は自分の国の平和、安定、幸福のために台湾統一を阻止し、台湾が立派な独立国家として国際社会の一員となれるよう支援していかなければならない。
 

     

 

 

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