謝長廷氏東京講演「台湾維新」千葉発日台共栄より転載)
 
 

謝長廷氏は前日(16日)来日、京都大学で講演された。
その後、東京に移動、そして夜にアルカディア市ヶ谷で講演となった。

さて、アルカディア市ヶ谷の受付に18:30過ぎに到着、そこには「日本は台湾の味方だ」と書いた横断幕を用意して「当選」を連呼する支持者が既に集まっていた。

会場に入ると500人以上収容の部屋はもう既に席が殆ど埋まっている状態です。
立ち見も結構居て、600-700人はいたと思われる。
例年李登輝友の会の忘年会(日台共栄の夕べ)は300人前後であるのでいかに多く集まったか。

謝氏が19:00前に到着された後は先ほどの支持者が謝氏を歓迎する「加油」「当選」「台湾万歳」などの歓迎のコール。
李登輝氏や馬氏と違って小柄であるが、スゴイパワーを感じると共に、まじめで誠実な印象を持った。
決してパフォーマンスはしないが、政治は理念であり、実績で、パフォーマンスは本来関係がないという当たり前の事を改めて感じた。


フォルモサ台湾の合唱の後、日本長昌友之会の易錦栓代表の開会挨拶、来賓挨拶として金美齢氏、黄文雄氏の挨拶が行われたが、その前には、参議院議員の風間直樹氏、元法務大臣の谷川和穂氏の来場も発表された。

いよいよ、謝氏の講演です。
謝氏は現在の台湾を「民主の内戦」であり、「乱局」ではなく「危局」であると表現。
これは国民党と民進党の激突の事をさしているが、そんな中で「台湾維新」を訴えた。
そこには台湾は海洋文化の国であるという事の認識がある。
海洋文化は「包容力、想像力、融合性」と言う特徴があるという事です。
日本も台湾も海洋文化の同じ軸線上にあり、そこから日台共栄と言う発想となる。

一方、先日来日した馬氏についても触れられた。
謝氏によると馬氏は「中国の脅威」については何もふれず、「三不」(不統、不独、不武)ばかりを唱えていました。つまり、統一も独立もしないという事である。
台湾は実質的に独立をしていて、不独を唱えるという事は総統候補自ら台湾総統を否すると言う矛盾があり、理論破綻をしていると指摘。
謝氏は台湾総統になる資格があるのは台湾の名前で台湾を世界の中で発展させることが出来る、台湾を愛している人であり、一つの中国と言う枠組みの中で台湾を考える馬氏が果たしてそういう資質があるのかと疑問を投げかけた。

そういう馬氏であるから、2年前のハーバード大学での講演会の時に英語で質問をした謝氏に対して、「あなたの英語の発音はおかしい」と言う回答であったが、愛する国の存亡についての真剣な質問に対して「英語の発音」と言う重箱の隅が最初に頭に浮かぶようであった。
成る程、刺身や寿司を食べるから反日ではないという「言葉の遊び」で本質をずらそうとしている馬氏らしいエピソードです。

謝氏は講演でも「私は台湾総統候補である」と話たが、馬氏は中国に気兼ねしてか、「台湾の総統」とは一切言わず、最近は「総統ではなくリーダーである」といい始めているという。
ここまで来るともう漫画です。


台湾維新をやるには日本人と台湾人の支持がほしいという事をしきりに訴えられた。
在外台湾人には総統選挙の時には帰国しての投票を、そして日本人には台湾を支持するという姿勢をアピールしてほしいとの事です。

台湾が中国に併呑されたときには日本は大変な脅威をうけることになると警告、こういう問題は事が起こってからでは遅く、その為には経済だけでなく、安全保障関係で密接な関係がある台湾と日本は一致協力をしなければならないと言う考えにたどり着く。

幸いここ数年は台湾人にとって好感の持てる国の第一位はアメリカにかわって日本となってきている。
台湾人の意識も変わってきている。10年前は台湾人アイデンティティは10%程度、2000年頃にも3〜40%と過半数を行っていなかったものが、最近では70%を超えるような勢いである。台湾アイデンティティと親日・知日とはどうやらリンクしているのだろうか?

謝氏は共生という言葉を使っているが、当然台湾は中国と戦争をする事を望んでいるわけではない。
両国とも平和的に発展すべきであるというごく当たり前の考えであるが、民進党政権後になって中国と台湾の会話が途絶えがちになっているのは、民進党政権そのものというよりも中国の変質があるという。
中国は1980年代までは経済が脆弱で外貨獲得の為には下手に出なければならなかったが、経済が発展して以降は高飛車で強圧的な態度になったという。
これが中国人の本性であるが、そういう時期に民進党がたまたま政権をとっただけであると分析。
こういう話は日本国内でもあまり聴くことがなく、新鮮に感じた。

共生と言うのは相手の言いなりになるのではなく、強い自分があってからこそ成り立つものである事は言うまでもなく、台湾は自立しなければならない、そのための知恵と理想と意思が必要であると結んだ。

それが出来るのは台湾人アイデンティティを持ち、台湾の事を心から愛する事が出来る謝長廷であると言い切りました。


そうです、2008年の総統選挙は「台湾人アイデンティティと中国アイデンティティの対決である」と結論つけた謝氏、まだ劣勢と言う勢力もあるが、競馬も最後の直線コースが勝負です。


最後の最後までわからない。これからの飛躍的な支持のもと、来年5/20には総統就任式で、「包容力」を以ってライバルである馬氏を来賓として迎えられ、強い自力と共生共存の理念を持った台湾総統としての挨拶を心待ちにしている。

なお、この講演は主に台湾語で行われた。
台湾人参加者が多く、台湾人が投票権を持つので当たり前の事ですが、途中、易氏や金氏が通訳された。
決して謝長廷は日本語が出来ないのではない。通訳がやや暴走しがちである所をキチンと訂正する事もあったし、何より、京都大学では日本語で講演をしている。
そして節々に使う日本語はゆっくりとした口調ながらも発音も正確できれいであった。

その様子は西村慎吾氏の時事通信に取り上げられている。

http://www.emaga.com/bn/?2007120043873333006358.shingo

 

 

     

 

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