戦争になるから独立しちゃいけないの?!?!

 

南太平洋のバヌアツ共和国が台湾と国交樹立、と思いきや、一週間ほどで中国と国交再開したらしい。詳しいことは良くわからない。今回の事態について、どれが本当でどれが嘘なのかよくわからない。私の推測ではバヌアツと台湾が国交樹立後、約一週間ほどバヌアツは台中両国と国交を結んでいたのではないかと思われる。
人口20万人のバヌアツ共和国についてこれ以上とやかく言うつもりはない。それにしても人口1億2千万人の日本の中国に対する弱腰姿勢は一体何なのか。最近日本では左右両派からの反米論調が激しいが、アメリカがどれほど日本の国益を害していると言うのだろう。アメリカを批判するのは一向に構わないのだが、アメリカを批判して中国を批判しない古館伊知郎みたいなやつって最低だと思う。
 ところで、台湾が独立すると戦争に巻き込まれる可能性があるから独立すべきではないなどという意見をよく見かける。一見最もそうにも聞こえる。だがほんのちょっと考えてみるといかにばかげた考え方かよくわかる。
 そんな簡単に中国の恫喝に屈していいものだろうか。李登輝を日本に入れるな!靖国に参拝に行くな!歴史教科書を「歪曲」するな!ダライ・ラマを日本に入れるな!釣魚島は中国の領土だ!東シナ海のガス田は中国のものだ!などなど。日本の腰抜け外務省は中国との良好な関係を維持したいあまり、何でも中国の恫喝に屈しようとする。だが、中国に気を使い、中国の意向どおりにしたとろで、日本にとってどんな得があるのだろか。李登輝は日本を心から愛し、日本人からも大変尊敬されている。法治国家として、なぜこのような人物が日本に来られないのか。首相が靖国神社に参拝に行かなかったら、戦争で命を落とした英霊たちが報われまい。幸い小泉首相は4年連続で靖国神社に参拝に行っているが、終戦記念日には参拝していない。歴史とは小説ではない。事実に基づいていなければならない。南京大虐殺とかありもしないことを歴史教科書に書くなど、絶対あってはならないことが、まかり通っている。ダライ・ラマはノーベル平和賞を受賞した人物である。そのような人物を政府は積極的に歓迎しなければならない。幸いダライ・ラマ14世は幾度も日本を訪問しているが、日本政府は政治活動をしないという条件をつけている。ノーベル平和賞を受賞した人物がなぜ政治活動を制限されなければならないのか。日本は今までに12人のノーベル賞受賞者を輩出している。もし今後、ダライ・ラマの入国に何らかの制限がかかるようなことがあれば、日本はノーベル賞の受賞を辞退すべきである。
 だが確かに中国との関係が悪化した場合、日本にとっていろいろ損することがあるかもしれない。例えば中国との文化交流行事がキャンセルに追い込まれるかもしれない。日本企業の中国での活動に悪影響が出るかもしれない。そのほか、中国から様々な嫌がらせを受けるかもしれない。だからといって何でも中国の要求どおりにすることは、短期的にはトラブルを避けることになろうが、長期的には必ず国家全体にとってマイナスとなる。日本と言う国家の未来の繁栄のためにも、日本は中国に対して毅然とした態度をとらなければならない。さもないと、日本人はますます自身をなくし、領土も資源も失ってしまうであろう。
 要するに日本は中国から様々ないじめにあっているのだ。中国はいじめっ子であり、日本はいじめられっ子である。日本はなるべくいじめられないために、できうる限り中国の言うとおりにしている。それでも中国はいじめをやめない。中国に逆らったらもっといじめられるかもしれない。かといって、中国の言う通りにしたからといっていじめが無くなったわけではない。
 「戦争になるから台湾は独立すべきではない」というのも同じ論理である。戦争が起こるとしたら、先に戦争を仕掛けるのは中国である。台湾が独立したら、台湾が中国に先に戦争を仕掛けるなどありえない。こんなばかげた理論があるだろうか。独立したら武力行使をするなどという、中国の極端な横暴を許していいはずが無い。戦争が起きた場合、どう考えてもそれは台湾の責任ではなく、中国の責任である。我々日本人は、政府、マスコミ、国民がそろって中国にもっと強く抗議すべきである。「台湾への武力恫喝をやめろ!!!」と。
 台湾が国名を変更するかしないか、独立宣言をするかしないか、これは民主主義国家台湾の固有の権利である。アメリカは今までいろんな国と戦争をしてきたが、いずれも野蛮な独裁政権ばかりである。到底中国が台湾に武力侵略することなど許されるはずがない。われわれ日本人、および台湾人、その他の外国人は中国に対して断固としてNoを突きつけなければならない。中国の脅迫、恫喝には決して屈してはならない。
 「俺と結婚しろ!さもないと殺すぞ!」と言われてあなたは結婚する気になるだろうか。中国側から言えば、「武力は一種の抑止力であって、武力行使を放棄してしまったら、台湾はますます独立に向ってしまう」ということになるのだろうが、これこそストーカーの論理である。統一したければ、自国(中国)がいかに魅力的な国かをアピールすればいいのである。そうすれば多くの台湾人が統一したいと思うかも知れない。しかし現実として中国は統一したいと思うほどの魅力には程遠い国なので、統一したいと思う台湾人は人口の10%程度しかいない。だから中国は武力で恫喝する。まさにストーカー、やくざの論理である。
 それから「戦争になるかもしれないから現状維持」という考え方も好ましくない。民主主義国家であれば、国家としてどのような道を歩むべきなのか、いつかは決断しなければならない。いつまでも永遠に現状維持でいられるはずがない。つまり、いつまでも中華民国のままでいられるはずがない。台湾共和国となるか、中華人民共和国台湾特別行政区となるかの選択を迫られる。この文章を書いているのは2004年11月14日だが、私は何も明日国号変更や独立宣言をせよ、などと行っているわけではない。そこまで急速な変革は求めない。だが、やはり少しずつ変化し、前進しなければならない。今までだって、台湾は野党結成、戒厳令解除、新聞自由化、初の非大陸人(非外省人)の総統就任、自由で公正な選挙、万年議員の一斉退職、言論の自由の保障、総統選挙、台湾史教育の開始、台湾省議会の廃止、政権交代などなど確実に民主化、本土化の道を歩んできた。今後もこの変革の道を止めてはならない。
 もちろん戦争は起こらないほうがいい。ただ独立=戦争というのはあまりにも単純すぎる見方である。中国に対して、極めて強い態度で出れば、中国がある程度おとなしくなる可能性がある。もともと中国人とは弱いものいじめが大好きで、強いものには逆らわないという民族性がある。私は中国に三年間生活した経験があるし、中国人自身もこの民族性を認めている。これは国家に対しても言える。日本のような弱虫国家を中国はさんざんいじめているではないか。
 台湾の行政院長は、「中国が台湾に武力行使をすれば、上海を火の海にする」と発言したらしい。中国に対してはこのぐらいの強い態度が必要である。いや、もっと強い態度に出てもいい。「中南海にミサイルをぶちこんでやる」「三峡ダムを破壊する」ぐらいの強い態度にでてもいい。
 日本政府も台湾の行政院長を見習うべきだ。「中国が台湾を侵略したら日本企業を全て中国から撤退させる、中国と断行して台湾と国交樹立する、日本国民の中国渡航を禁止する、日本国内の中国国民を人質にする」ぐらいの強い態度に出ればいいのである。そうすれば中国はおじけづいて尻尾をまいて逃げていくはずである。これには前例がある。96年の台湾総統選挙のとき、中国は台湾近海でミサイル演習を行ったが、アメリカが多数の軍艦を台湾近海に派遣したら中国軍はあっさり逃げてしまった。意外に中国は弱虫である。われわれ日本も中国という弱虫国家に思いっきり弱いものいじめをしてストレスを発散させようではないか。

 

 

      

 

 

 

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