なぜ日本人が特定の政党を応援するのか。

首相や閣僚であれば、外国で行われている選挙に関して特定の候補を応援するなどということは露骨な内政干渉であり、タブーであることは政治の常識である。アメリカ大統領選挙で、ほかの国の首脳や大臣がブッシュを支持したり、ケリーを支持するなどということはほとんどなかったはずである。日本で衆議院選挙があろうと、フランスで大統領選挙があろうと、ほかの国の首脳や閣僚が特定の候補、政党を応援することなどほとんどありえない。
もちろん、私のようなごく平凡な民間人の場合、外国の選挙に対して特定の候補を応援してそれを自分のサイトや掲示板に書き込むことは何も問題ない。今年3月の台湾大統領選挙で私は陳水扁を応援していたし、来月行われる立法議会選挙では民進党、ならびに台湾団結連盟を応援している。
台湾の将来は台湾人が決める。中国政府が露骨に干渉することなど許されないし、日本人の意志がそこに入り込むこともない。総統に誰を選ぶか、誰が立法議員となり、誰が市長となるか、こういったことは全て台湾人の意志によって決まる。ではなぜ私は台湾の選挙で「露骨」にも特定の候補や政党を応援し、それをネット上で発表したりするのだろうか。
 民主主義国家であれば、多様な意見、多様な主張を持った政党、議員がある。それぞれの政党、議員が国会で議論をぶつけあい、選挙の際には激しい競争が行われる。時には全く正反対の主張をすることも珍しくない。それでも常識的に考えれば、いくら正反対の主張であっても、それはその国の利益、発展のために主張しているはずである。日本の場合、社民党や共産党の主張は結果として売国的行為となっているが、彼らの場合、それが日本のためになると信じて主張しているはずだ。もし本当に心から日本を貶めようとして主張しているのであれば、今すぐ日本から出て行って中国か北朝鮮に帰化してもらいたいものである。
 これはほとんど全ての国に言えるのではないか。アメリカでは共和党がイラク戦争を支持、民主党が反対という立場であったが、これとて、両党ともアメリカの国益を考えてのことである。
 ところが、台湾の場合はちょっと事情が異なっている。台湾の政党、議員の中には台湾の利益ではなく、外国、つまり中国の利益のために奮闘している売国奴が少なくない。政党で言えば中国新党と親民党は台湾を中国に吸収させようとたくらんでいる典型的な売国政党である。さらに中国国民党も先に挙げた両党ほど露骨ではないが、中国的要素の強い政党である。いまだに党名に「中国」がついていることからもよくわかる。しかも国民党は中華民国にこだわる傾向があることから、台湾を台湾と見なしていないことも明らかである。
この種の動きが世界の現代史で全くなかったとは言えない。イギリス領内の自治国であったシンガポールでは1959年に政権を獲得した人民行動党が隣国のマラヤ(現マレーシア)への統合を主張し、4年後の1963年に実現した(わずか二年後の1965年にはマレーシアから追い出される形で独立した)。旧ソ連から独立したモルドバでは、もともとルーマニア領だったこともあり、ルーマニアへの再統合を求める声があった(現在ではどうなっているのかわからない)。
とはいえ、シンガポールはマラヤに統合される以前はまだイギリスの植民地であって独立国家ではなかったから台湾の場合とはだいぶ事情が違う。モルドバはソ連崩壊によって独立を勝ち取ったが、もともとモルドバはソ連がルーマニアから強奪した地域であり、民族も言語も同一である。統合したいと考えるのは自然にも思える。
 台湾は日本統治時代が終了し、さらに1949年以降半世紀以上にもわたって中国とは別の国家として歩んできて、しかも総統選挙も行われ、オーストラリアより多い人口とロシアに匹敵する巨大な経済力を持つ国である。さらに、台湾は現在では平和的な民主主義国家となったのに対し、先に挙げた三つの売国政党が統合したいと考えている中国とは世界でも最低最悪の残虐殺人国家である。
台湾が中国に吸収されてしまった場合、台湾自身、日本、その他のアジア諸国にどのような実害がもたらされるかは明らかである。このようにアジアの平和に害をもたらそうとしている政党をなぜ応援できるのだろうか。考えてみればごく単純なことに過ぎない。要は台湾の利益のために努力している政党であればどこでもいいのだ。現在、台湾の国家建設のために努力している政党は与党民進党のほかに台湾団結連盟がある。この二つの政党については私はどちらかを応援するのではなく、中立を保つつもりである。将来的にはこの二つの政党が政権を競いあう二大政党制となるのが望ましい。その場合、私は選挙情勢について論じたり、予測したりすることはあっても、特定の政党を応援することはないであろう。これは台湾人が決めるべきことなのだから。
中国新党や親民党は今後急速に衰退していくことであろう(すでに中国新党は存亡の危機にある)。国民党はもうちょっと息が長く続きそうだが、確実に一歩一歩衰退していくことは間違いない。国民党が生き残るためには完全に台湾の政党として定着することだ。少なくとも中国国民党の五文字から「中国」の二文字をはずすべきだ。「国民党」でも「台湾国民党」でもどちらでもいいが、台湾国民党であればより望ましい。そうして国民党が台湾の発展と利益のために奮闘すれば、台湾団結連盟の票を奪って民進党と競い合う二大政党になれるかも知れない。だが中国派が上層部をしめる国民党はそのような完全に台湾化した政党になる可能性は低いと思う。結局のところ、破滅の道を歩むことは避けられないと思われる。

 

     

 

 

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