残り一週間、最終結果予測

運命の台湾立法議会選挙まであと一週間となった。この選挙がどれほど重要であるかをいまいち理解していない方もいらっしゃるかもしれない。
2004年の総統選挙では史上初めて台湾本土派政党の候補が過半数の得票率で当選した。台湾史上において重要な選挙であったことは間違いない。だが当選した陳水扁氏は現職であり、もともと4年前から総統であったわけだから現状維持に過ぎないという解釈も可能だ。だが今度の立法議会選挙は違う。議会の勢力が中国派の過半数から台湾本土派の過半数へと移り変わる可能性が高い。思えばこの4年間、陳水扁政権はこの立法議会に大きく悩まされてきた。政府が何かをしようにも野党が国会で過半数を占めているわけだから重要な法案はことごとく廃案に追い込まれてしまう。必然的にこの4年間、改革の成果は全くないとは言わないが、ずいぶんと乏しいものになってしまった。一週間後の選挙で台湾本土派が過半数を確保できれば、重要な法案が次々と通過し、本土化への改革は急速に進むことになるであろう。台湾の歴史上極めて重要な選挙となることは間違いない。
というわけで、選挙までちょうど一週間となった今、改めて選挙結果の予測をしてみたいと思う。このまえ予測を発表したのは11月16日で、一ヶ月近く前であった。予想というのは複数回行うことはごく普通のことで、私が二回目の予測を発表することは決して姑息なことではないと思う。
ところで、台湾では台湾本土派政党を緑(グリーン)陣営、中国派政党を青(ブルー)陣営と呼ぶのが一般的である。緑は民進党のシンボルカラーであることから民進党と台湾団結連盟が緑、国民党のシンボルカラーが青であることから国民党と親民党と中国新党が青に分類されている。現在の台湾では、特に民進党や国民党のような大政党の場合、露骨に独立や統一を口に出しにくい雰囲気がある。どちらを主張しても支持が下がる可能性があるからだ。さらに一般的に国民党=統一派というような単純な分類ができないのも事実である。国民党にも本土派はいるわけだし、民進党にもやや統一よりの人物が若干いるらしい。また、統一派、中国派というようなレッテルはどうしても売国的なイメージがつきまといやすく、国民党としても統一派などとは言われたくないであろう。というわけで緑、青という分類をするのである。ちなみに華語では青色のことは「藍色」というので、台湾では藍陣営という言い方をする。
台湾国内ではこのような分類でいいと思うのだが、当サイトでは緑とか青などという言い方はしない。一つの理由としては、このサイトを始めて見る方にとって、緑とか青などという色分けがわかりにくいということもある。もっと重要なことは、私はこのような色分けは本質的な問題のすり替えではないかと思っている。民進党と台連が紆余屈折を経ながらも台湾共和国建国へ向けて努力していることは間違いないことだし、国民党や親民党がそれを阻んでいることも間違いのない事実だ。ならばもっとはっきりとした分類をしたほうがいい。とはいえ、統一派、独立派という分類はあまりにも単純である。まず台湾は名前こそ中華民国だが、どう考えてもすでに独立国家である。今目指している目標は簡単に言えば国号の変更であって、どこかの植民地支配から独立することではない。また、国民党、親民党などの政党にしても「一国二制度反対」、「中華民国を守れ」という主張が多く、中国側の主張とは大きく異なっている。実際のところ、2004年の総統選挙で連戦が勝っていた場合、本土化への改革は確かに逆行していただろうが、じゃあ統一しましょうなどとは簡単にはいかないだろう。というわけで私が考えたのが「台湾本土派」「中国派」という名称である。国民党や親民党は「一国二制度反対」などと言っても中国志向の政党であることは間違いない。
それでは選挙結果の予測を以下に記してみたいと思う。

01年得票率
01年獲得議席数
04年予想得票率
04年予想獲得議席数
民主進歩党
33.38%
87
39.5%
98
台湾団結連盟
7.76%
13
11.5%
20
中国国民党
28.79%
67
25.5%
65
親民党
18.57%
46
14.5%
31
中国新党
2.61%
1
1.3%
1
無所属・その他
8.89%
13
7.7%
10
227
225

 

詳しい説明をすると以前の内容と重複するので、こちらを参考にしていただきたい。
民進党については詳しい説明はあまり要らないと思う。台湾団結連盟は世論調査によると意外に低迷していて、中には15,6程度という予測もある。しかし私はもうちょっと伸びると予測している。
中国派のほうだが、私は10月の時点で国民党は意外に検討し、親民党が大きく落ち込むと述べていたが、予想通りとなりそうだ。国民党は2議席減ほどにとどまる。連戦は2000年の総統選挙で大敗、01年の立法議会選挙でも大敗、04年の総統選挙でも敗北と連戦連敗を続けているが、一向に辞任しない。今回の結果なら責任問題は生じないであろう。むしろ人気のない連戦には当分の間国民党主席の座にとどまってもらって、馬英九の昇進を阻んでもらいたいものである。

親民党については20〜25程度にさがるという予測もあるが、私はそこまでは下がらないと予測している。中国派というのは意外にしぶとく、ねちっこい。とはいっても前回とくらべて三分の一を失うわけだから大幅な後退であることは間違いない。94年に中国新党というばりばりの中国派政党が誕生したが、現在では壊滅寸前、今、最も打倒すべき政党は親民党である。

全体では台湾本土派が118、中国派が97となると予測する。本土派が過半数(113)を上回り、勝利をおさめ、成果は非常に大きいものとなる。ただ忘れてならないことは決して楽勝ではないということだ。しかも今のところ民進党と台連との票の奪い合いも激しい。また国民党から票を奪うにしても、主に国民党本土派からの票の流れを期待している状態で、台湾にはまだまだ売国勢力が少なくない。中国派は97、三桁を確保できないばかりか、民進党の単独議席数にも及ばず大敗北となるであろう。親民党のイメージ急落があまりにも痛い(私には痛くないが)。

これはあくまでも予測であるので、実際には一週間後にならないとわからない。いくつかの可能性を考えてみよう。台湾本土派の勝敗ラインは過半数の113、これを確保することが絶対条件である。とはいっても110程度でも台湾本土派の無所属議員が数人当選すればやはり本土派の勝利と見ていい。与党の立場としては、議席を増やせばいいというものではない。かりに107程度にとどまった場合、前回よりも7議席しか増えておらず、この三年間は一体なんだったのかということになり、敗北と見ていいだろう。

中国派の勝敗ラインは基本的には113。これを確保できれば万々歳だろう。だが実際には絶望的である。もうひとつの勝敗ラインは無所属を除いた議席数が本土派を上回ること、例えば中国派108、本土派107などである。この場合、中国派は前回よりも議席を減らし、本土派は増やしているわけだが、やはり中国派の勝利と見ていい。この程度の結果であれば中国派は一安心であろう。だが実際にはこれも難しい。勝敗ラインとはいえないが、最低限の目標としては100議席を確保できるかどうか。100をきった場合は明確な大敗北である。実際に私はそうなると予測している。

今回の選挙は単に台湾だけの問題ではなく、日本、中国、香港、フィリピン、ベトナム、シンガポール、チベット、東トルキスタン、アメリカ、などの諸国にとっても影響大である。今年は日本、台湾、アメリカ、ロシア、香港、フィリピン、インドネシア、マレーシア、イラン、ギリシャなど、世界中で重要な選挙が行われてきたが、全世界的規模で見ても、アメリカ大統領選挙の次に重要な選挙となろう。それに比べれば日本の参議院選挙などの世界における影響力など大したものではない。

 

     

 

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