2/5 台湾研究フォーラムに入会しました

 

 2月5日、文京区民センターで行われた台湾研究フォーラム第82回定例会に参加してきた。東京メトロ丸の内線後

会場となった文京区民センター

楽園駅で下車し、文京区民センターまでは徒歩3分ほど。それにしても寒い。天気予報では「暦のうえでは春ですが・・・」と言っていたが、そもそも首都圏では3月ぐらいまでコートが必要なほど寒いのに、なぜ2月上旬が「春」なのか、ぶつぶつ考えながら目的地まで歩いた。
 今回私は台湾研究フォーラムへの参加は2回目となる。初参加は2005年の8月6日。このときは午後二時半から横浜関内で行われた日本会議神奈川主催の黄文雄氏の講演会に参加し、途中で抜け出して文京区で行われた台湾研究フォーラムに参加するというややハードなスケジュールをこなしたが、残念ながらこの時は、講演者の趣旨がさっぱりわからず(要するに講演者が何を言いたいのかさっぱりわからない)、結局ホームページ上にまとめることができなかった。
 さてさて、文京区民センター3回の会議室に入って受付を済ませる。今回は会費のほか、入会金も支払って、これで私も晴れて台湾研究フォーラムの会員となった。私は二日前に会長の永山さんに電話をして今日の参加を申し込んでいたので、当日渡された出席者名簿に私の名前も書いてあったのだが、研究フォーラムの執行部の方はちょっと勘違いをされていたようで私は会員扱いになっていた。

開会の言葉を述べる永山英樹会長

今回の講演者は中国四川省出身のジャーナリスト石平氏。石平氏は1962年生まれ。北京大学を卒業後、1988年に来日。神戸大学大学院文化研究科博士課程修了。民間研究機関に勤務したのち、現在ではジャーナリストとして活躍している。

 今まで当フォーラムの講演者は日本人か台湾人であることが多かった。つまり日本人から見た台湾、もしくは台湾人から見た台湾の視点で語られることがほとんどであったが、今回は中国人の視点を知るために石平氏が招待された。とはいっても、石平氏は中国共産党の邪教的洗脳教育から自由になった人であるので、彼自身の考えを述べるというよりも、一般的な中国人の考え方を石平氏が代弁するという形を取っている。以下は講演の要約である。
 まずは中華人民共和国の対台湾政策の変遷について。ご存知の通り、1949年に中国共産党は国民党との内戦

講演する石平氏

に勝利を収め、中華人民共和国を樹立した。これは共産党から見れば、中国全土を「解放」したことになり、これによって中国人民は「幸せ」になったことを意味する(もちろんこれは単なるイデオロギーというか妄想に過ぎない)。その一方で台湾では、依然として国民党による支配が続いていて人民は苦しんでいる(これはある意味では正しい)。であるからして共産党は台湾を「解放」すべく、重大な使命を帯びている。これは世界中で革命を起こさなければならないという共産主義イデオロギーに基づくもので、この時点ではナショナリズムはそれほど介在していなかった。
 毛沢東が死去し、文化大革命が終結し、ケ小平の時代を迎え、改革開放の時代に入ると、中国共産党の対台湾政策にも変化が見られる。
 まずは「台湾解放」というイデオロギーは捨てざるを得ない。理由は単純明快で大躍進運動や文化大革命などの度重なる混乱で経済が疲弊しきっていた中国と比べ、台湾は数十倍の豊かさを享受していたわけだから、「解放」も何もあったもんじゃない。そこで現れたのが「祖国統一」というナショナリズムに裏打ちされたイデオロギーである。
 とはいってもケ小平は現実主義者でもあり、当時の中国は台湾との経済交流を最優先としなければならない切実な状況であるから、まだ台湾に対する姿勢はそれほど強硬ではなかったといえよう。
 中国の態度が狂乱を極めるようになるのは江沢民時代になってからである。1989年の天安門事件以降、共産主義イデオロギーは完全に崩壊。中国共産党は共産主義に変わる新しい「神話」を必要としていた。そして愛国主義、ナショナリズムの高揚が図られるようになる。これには二つの大きなテーマがある。ひとつは反日、そしてもうひとつが祖国統一である。江沢民以降の中国共産党は台湾に対し、恫喝、強迫の限りを尽くし、実際に96年には台湾近海にミサイルをぶち込むと言う発狂ぶりを示し、台湾のWHO加盟を阻止するなど、台湾人の人権を蹂躙するに至っている。ここまでが中国共産党の対台湾政策の主な変遷である。
 その後、石平氏は中国の有識者の台湾問題認識をいくつか紹介した。
 まずは2003年12月に「新聞週刊」というおかたい政府系雑誌に掲載された中央軍事委員会元弁公庁主任による「台湾統一戦争」という論文である。それによると祖国統一は戦争によって解決されなければならないという。その大義名分は、中国5千年の歴史において、戦争のほとんどは統一のために行われた戦争である。だからこそ中国人は五千年もの長きにわたって中国文化を守ってきたのである。であるからして統一のための戦争とは神聖な戦争なのである。さらに、歴史的に中国には「国教」というものが存在してこなかったが、国家統一の理念こそが中国の「国教」であり、中華民族をまとめるための理念なのである。石平氏は、これは宗教だから戦争でもなんでも許されるという危険な思想であると感想を述べている。
 続いて、精華大学国際問題研究所所長による論文である。それによると、台湾独立とは、中国にとって最大の脅威である。台湾が独立すれば、チベット、新疆などの各地も独立し、中華人民共和国は解体に向ってしまう(ここで石平氏は「それならそれで解体してしまえばいい」と意見を述べた)。さらに台湾が独立すると、中国全土に大規模な動乱が発生してしまう。その動乱から救うためにも台湾独立を阻止しなければならない。さらに、祖国統一は中華民族の復興につながるという意見も述べている。「中華民族の復興」とは90年代以降の中国共産党が掲げる大きなスローガンの一つであるが、復興とは古きよき時代に戻すことを意味する。ここでいう古きよき次代とは、漢の武帝の時代のような日本、朝鮮、ベトナムなど近隣諸国を属国として従えた大中華世界を築き上げた時代のことである。祖国統一こそが、中華民族の復興につながり、中国が世界的強大国となるための絶対条件なのである。
 さらに石平氏は、論文コンクールに見る民衆の台湾問題認識も紹介した。それによると、「台湾独立が国家の分裂をもたらし、中国は再び帝国主義の植民地になる」、「台湾独立勢力は民族の凶悪敵であり、いかなる代価を支払っても粉砕すべし」などの過激な言説が述べられている。こうしてみると、中国におけるウルトラ・ナショナリズムの異常な膨張と台頭にしたがって、「祖国統一」は「被害妄想」に基づく一種の国民的狂信となり、「聖戦」をも辞さない不寛容の「新興宗教」となったことがわかる。
 最後に石平氏は温家宝首相の名言を紹介している。「個人の生命は惜しむに値しない。祖国の統一は個人の正名価値をはるかに超える」
 
 石平氏は幸いにして、長年にわたる海外での生活を経て、中国共産党による狂信的なマインドコントロールから解放されている。石平氏はもちろん中国出身者として、中国人民の幸福を願っている。中国人が海外で生活したからと言って石平氏のように中国共産党のマインドコントロールから解放されるとは限らないが、一人でも多くの中国人が自由な思想へと解放されてほしいと私も願っている。そして、中国人民が真の幸福を享受するためには、中国共産党凶悪独裁政権の打倒が必要不可欠であろう。
 今回、台湾研究フォーラムの講演を中国人が務めたことは大きな意味があると思う。すでに同フォーラムでは中国人記者が大紀元時報を配り、メールマガジン「台湾の声」では九評共産党の討論会の案内が掲載されるなど、台湾人と中国人の間にも協力関係ができ始めている。アジアの平和と民主主義を守るためにも、国籍を問わず多くの人々に立ち上がってもらいたいものである。 

懇親会の様子
 

 

     

 

 

 

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