高砂慰霊碑撤去に反対する声明文
「台湾の声」「日台共栄」より転載
世界台湾同郷会副会長、「台湾の声」「日本之声」編集長 林 建良
1,今回の高砂義勇隊慰霊碑事件では、在台湾中国人の本質がよく見えた。それは魂を慰
めることすら許さない残虐性である。2,これは原住民に対する侮辱のみならず、台湾の歴史を無視し、台湾に中国的な思想を
押し付ける横暴であり、台湾全体への侮辱なのである。3,中国と歩調を合わせる統一派は、今回中国に媚びるため、この行動に出たのである。
親中国派は反日派だけでなく、反台湾派でもあることが証明された。4,この戦いは過去の歴史認識を巡るものである以上に、現在の中国人対台湾人という戦
なのである。台湾人を大量に虐殺した蒋介石の廟や銅像の存在を許しながら、原住民の慰
霊碑を許さないのは中国人の横暴そのものの現われであるのだ。
2006年2月21日
平成18年(2006年)2月19日
高砂義勇隊慰霊碑の撤去に反対する決議
日本李登輝友の会神奈川県支部
私たちはこの度、衝撃的なニュースを耳にした。台北県が、最近再建されたばかりの「
高砂義勇隊慰霊碑」の用地提供を取り消し、その撤去を命令したということである。
私たち日本李登輝友の会神奈川県支部は、以下の理由からその撤去に反対し、台北県が
本問題を再考するよう強く要求して、本神奈川県支部大会の決議とする。記
1 近代法治国家において、公権力が一度許可したものは、公権力を担う政党が(民進党
から国民党へ)変わっても取消しえないものである。2 高砂義勇隊は厳然たる歴史の事実であり、その慰霊は人間としてごく自然の行為で
ある。それを現在時点の考えで、裏切り者扱いするのは、過去の歴史も書き換えられる
という、人間の勝手な解釈であり、驕った考え方である。3 多くの者の、国境を越えた深い哀悼の気持ちと善意で建設された慰霊碑が、公権力の
一方的な決定によって撤去されるのは、国際的儀礼の上からも、好ましいことではな
い。以上
【声明】日本李登輝友の会:高砂義勇隊慰霊碑撤去への反対声明台北県長がウライの高砂義勇隊慰霊碑を撤去しようとしている件で日本李登輝友の会(小
田村四郎会長)は20日、「高砂義勇隊慰霊碑撤去への反対声明と台北県政府への要望」
を台北県長に送付した。
高砂義勇隊慰霊碑撤去への反対声明と台北県政府への要望台湾の台北県烏来郷に日本からの募金で移設され、去る二月八日に除幕式を終えたばかり
の高砂義勇隊慰霊碑(正式名称・台湾高砂義勇隊戦歿英霊紀念碑)に対し、十七日、敷地
を提供している台北県政府(県庁)から記念碑設置者である台北県烏来郷高砂義勇隊紀念
協会(簡福源理事長)に対し撤去要請がなされた。報道によれば、これは、「中国時報」など一部地元メディアや靖国神社を訴えていた高金
素梅立法委員(国会議員)から「軍国主義的だ」との批判がおこり、正式申請を許可した
県当局が「環境規定などに適合しておらず、碑文も公有地に建てるものとしては不適切」
などとして、一週間以内に設置者が撤去しなければ県が強制撤去すると伝えられている。だが、この記念碑は、日本統治時代の台湾から先の第二次大戦に日本兵(高砂義勇隊)と
して従軍して戦歿した台湾原住民を慰霊する施設であり、日本の忠魂碑と同様、決して
「軍国主義」などと非難される謂れはない。むしろ、李登輝前総統が揮毫された碑文「霊
安故郷」に示される如く、戦歿した高砂義勇兵の慰霊顕彰を通じて平和を祈る施設であ
る。決して政治的な意味合いはない。高砂義勇隊の壮烈な敢闘は、当時の日本国民を感動させ、敵軍である連合軍将兵にも深い
感銘を与えている。それ故に、これまで多くの日本人が慰霊感謝のために訪問し、移設問
題が起こったときも少なからぬ日本人が義捐金を寄付したのである。日本との関係浅からぬこの慰霊碑に対して、設置を許可した台北県政府が反日議員の要望
に屈するかの如く自らの決定を翻すことは、台湾国内のこととはいえ、日本人として看過
することはできない。それは、日本と台湾の親善関係を断絶させるものである。よって本会はここに高砂義勇隊慰霊碑撤去措置に強く反対し、台北県政府に以下のことを
要望する次第である。一、高砂義勇隊慰霊碑は台湾のものではあるが、同時に日台友好親善関係の象徴である。
撤去措置は日本人と台湾人の善意を裏切る行為である。国際信義にも悖るこの撤去措置を
即刻撤回するよう要望する。一、高砂義勇隊紀念協会の簡福源理事長は、「もしも慰霊碑を撤去するなら、私はこの慰
霊碑の前で腹を切る」と宣言している。台北県政府は尋常ならざるこの声に耳を傾け、拙
速な措置を即刻撤回するよう要望する。一、よって台北県政府は法治の精神に則り、自ら決定した許可を翻すことなく、速やかに
撤去措置を取り消し、慰霊碑を元の平穏な状態に復するよう強く要望する。平成十八年(二〇〇六年)二月二十日
日本李登輝友の会会長 小田村四郎
慰霊碑撤去反対声明と要求
我々一同は、台北県長が高砂義勇隊慰霊碑を強制撤去することに対して
怒りをもって反対する。撤去することは台湾の本来の主である台湾原住民に対する無理解且つ侮
辱的な行動である。戦争中、高砂族が成し遂げた英雄的な戦闘行為は、日本の大和魂と全く
関係なく、彼らが持っている台湾魂によると正確に認識しなければなら
ない。この事件は、中国の手先になって反日に走り、台湾人を分断・侮辱する
台湾の中国人の穢れた本質を露にしたものである。我々台湾人が尊敬すべき英雄たちの慰霊碑が、中華思想の連中で壊され
るとこは断じて許せない。我々は以下の事項を要求する。
慰霊碑の撤去をすぐ中止すること。
台北県長が原住民に謝罪すること。
蒋介石記念廟を高砂義勇隊慰霊廟に変えること。
2006年2月22日
日本台湾医師連合会長 丘 哲治
【台湾団結連盟日本支部声明】
高砂義勇隊慰霊碑撤去への反対声明ならびに台北県政府への要望
今回の高砂義勇隊慰霊碑事件では、在台湾中国人の「魂を慰めることすら許さない」
本質がよく見える。これは原住民に対する侮辱のみならず、台湾の歴史を無視し、台湾
に中国的な思想を押し付ける横暴であり、台湾全体への侮辱である。今回の台北県政府
の撤去命令により「親中国派」は「反日」だけに留まらず、「反台湾」でもあることが
明らかになった。即ちこのことは、過去の歴史認識を巡るものである以上に、現在の中
国人対台湾人という戦なのである。
お人よしの台湾人は、228事件の首謀者あり、その後40年にわたり台湾人の口を封じ、「我々は『台湾』である」と言っていたら留まれた国連の席を蹴って現状の混乱
をもたらした、台湾全土に存在するかの独裁者の像すら「撤去せよ」とは言っていない。
であるにも拘らず、在台湾中国人の、礼儀正しく真面目・律儀で、今は他国になった日
本人にも尊敬されているタイヤル族の慰霊碑を、些細なことで「一週間以内の撤去」せ
よ、という指示は到底理解できない。
我々はここに、台北県政府は自ら決定した許可を翻すことなく、速やかに撤去措置を
取り消し、慰霊碑を永久的に平穏な状態に復するよう強く要望する。
平成18年 2月21日
台湾団結連盟 日本支部
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