陳水扁総統中南米諸国訪問


5月4日

 陳水扁総統、アラブ首長国連邦に到着
台湾時間5月4日午前8時半、陳水扁総統及び約20名の報道陣を乗せた中華航空機は桃園国際空港を出発。今回の外遊は出発前から波乱含みであった。元々陳総統はアメリカのニューヨークを経由する予定であったが、アメリカ政府から拒絶され、アラスカのアンカレッジを経由地にするよう要請された。これに対し台湾政府側も反発。結局、台湾のマスコミ関係者の誰も最初の経由地を知らないという異常事態のまま陳総統は出発した。
 その後、レバノンのベイルート・ハリリ国際空港に着陸する予定となっていたが、中国政府の猛烈な圧力によって結局拒否された。リビアへの着陸も候補に挙がったが、結局台湾時間の午後6時、アラブ首長国連邦の首都アブダビの空港に着陸した。陳総統はアブダビ空港のVIPルームに約4時間滞在した後、午後10時に南米へ向け出発した。
 

 5月5日
 給油のため、オランダに着陸
陳水扁総統を乗せた中華航空機は4日の午後10時にアブダビを出発したが、約7時間の飛行の後、台湾時間の午前5時(オランダ時間の午後10時)オランダのアムステルダム空港に到着した。黄志芳外交部長は、「純粋な給油のための経由であり、外交的な成果とはいえない。政治的な憶測をしないでほしい」とコメントした。
 陳総統一行は約1時間半滞在した後、午後6時半にアムステルダム空港を出発し、本来の目的地であるパラグアイに向けて出発した。
 5日午前、台湾の立法委員では、今回の「謎航出訪」について議論が交わされ、台湾団結連盟の曾燦燈議員は、台湾の外交的苦境はもともと国民党の「漢賊不両立」政策によって国連脱退を余儀なくされたことに原因がある。そのため現在でも総統と全国民は屈辱を味わっていると述べてかつての国民党の外交政策を痛烈に批判。民進党の陳重信議員は、野党議員がリビアをヤクザ国家と発言したことに関連し、「中国こそが世界最大のヤクザ国家だ」と述べた。

 

5月6日

 37時間に及ぶ飛行の後、台湾時間の5月5日午後10時半、陳水扁総統を乗せた中華航空機はようやくパラグアイに到着した。パラグアイ軍からの歓迎を受けた後、車で大統領官邸に向かい、ニカルノ・ドゥアルテと対面、両国関係について会談した。会談終了後、陳総統はパラグアイ国会で15分演説。始めにスペイン語で話をすると、パラグアイの議員から盛大な拍手を受けた。さらに陳総統は演説で、中国の台湾に対する強迫と嫌がらせを激しく非難した。

パラグアイの大統領官邸でドゥアルテ大統領の歓迎を受ける陳水扁総統

 

パラグアイ国会で演説する陳総統

 午後、陳総統は在パラグアイ華僑の歓迎会に出席して演説を行い、「台湾は世界の華人社会で初めて平和的な政権交代を実現し、民主憲政国家を実現した」と強調した。

 現地時間の6日夜に、大統領主催の歓迎晩餐会が開催され、ドゥアルテ大統領は国際社会における台湾支持の立場は変わらないと表明した。

 
 
 

     

 

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