台湾研究フォーラム平松茂雄氏講演会

 

 5月6日、第85回台湾研究フォーラムが文京シビックホールで開催された(今回は在日台湾同郷会との共催)。
 今回の講演者は元杏林大学教授の平松茂雄氏。平松氏は1936年生まれ。慶應義塾大学大学院政治学専攻博士課程修了。防衛庁防衛研究所研究室長を経て1987年より杏林大学総合政策学部教授を務め、2005年に退職された。中国の軍事問題に関する著書を多数発表しており、特に最近発表された『中国は日本を併合する』というセンセーショナルなタイトルの著書が話題をよんでいる。
 開会は午後1時半の予定であったが、投影機の調子が悪いのか、設定に手間取り、その間柚原氏が平松氏の著書を紹介したりして、約20分遅れで始まった。
 今回の講演テーマは「台湾は日本の生命線」。中華人民共和国建国から今日に至るまでの海洋進出政策を詳しく述べられた。現在では、毛沢東は残虐でキチガイな独裁者というイメージが定着しており、最近出版された「マオ」という本でも毛沢東のキチガイぶりが詳しく述べられたているが、それはそれで事実かもしれないが、平松氏に寄れば毛沢東はやはり巧みな戦略家のようだ。中国は大躍進や文革で経済が疲弊する中でも、核兵器を開発し、宇宙開発も成し遂げた。こうして国際社会での存在感を際立たせ、国連安保理の常任理事国入りを果たし、今日の政治的地位を築き上げたのである。
 中国の海洋進出は70年代に始まり、西沙諸島を手に入れ、80年代には南沙諸島などの南シナ海に手を出し、90年代には概ね影響力を確保し、いよいよ東シナ海にも進出を始め、日本と衝突を引き起こすようになった。さらに今度は太平洋進出も視野に入れている。
 平松氏は一貫して中国の海洋進出政策に警笛を鳴らしていたが、日本政府、外務省、マスコミは無関心を貫き、結果として今日の資源開発問題を引き起こした。平松氏に寄れば明らかに日本側に否があるという。
 台湾問題に関しても平松氏はやや悲観的とも思える見通しを示している。台湾を守りきれるかどうかはアメリカが介入するかどうかにかかっている。アメリカが介入するとわかっていれば、中国もそう簡単には武力行使には踏み切れない。だがアメリカが介入しなければ、台湾独力で中国の武力侵略に抵抗するのはほとんど不可能である。しかも、中国がアメリカに対し、ワシントン、ニューヨークに核ミサイルをぶち込むと脅せば、アメリカは不介入を貫くかもしれない。台湾を守るためには、アメリカ、日本の積極的な介入が必要だ。日本が積極的に台湾を国家承認する必要がある。

 平松氏は近年、中国の軍事問題に関する著書を多数発表し、SAPIOや産経新聞にも論説を発表するなど、積極的な言論活動によって日本人に危機意識を持つよう訴えている。こちらのページで平松氏の著書の一覧がのっているので、ぜひ参考にしていただきたい。

 平松氏の講演を聞くと、日本が今までいかに危機意識が欠如していたかを痛感させられる。命がけで自分たちの国土を守る、そういう覚悟が今我々日本人に求められているのかもしれない。日本が、チベットみたいな中国の植民地にはならないなどという保証はどこにもないのだ。

 

 

柚原氏(立っている人の右端)が平松氏の著書を紹介する傍らで、スタッフは投影機の設定がうまくいかずにドタバタしていました。

 

80人の聴衆で埋め尽くされた会場。

 

講演する平松茂雄氏。

 

     

 

 

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