森元首相訪台、中共外交部が負け犬の遠吠え
 

 11月21日から23日にかけて森善朗元首相が、許世楷・駐日代表夫妻、石川県議会議員の藤井義弘氏、宮元陸氏、森祐喜氏(森元首相の息子)の同行のもと、台湾を訪問した。滞在中、森氏は台北で開催された石川県伝統工芸品の展示会開幕式に出席、自著の絵本「あひるのアレックス」の中文翻訳版の新書発表会に出席したほか、陳水扁総統からは特種大綬景星勲章を授与された。
 森氏は2001年の李登輝氏訪日のビザ発給を決断し、首相退任後も台湾人へのビザ免除恒久化や、まだ実現していないが台湾のWHO加盟にも尽力し、日台関係の強化に多大なる貢献をした人物である。

 さてさて、森元総理の訪台に、海の向こうの某人民共和国はさっそくヒステリーを起こし、人民日報が記事を載せているので、以下に全文を引用しよう。


森喜朗元首相の台湾訪問について 外交部
外交部の定例会見で23日、姜瑜報道官が質問に答えた。
――日本の森喜朗元首相が21日から23日まで台湾を訪問し、陳水扁氏などと会談したほか、台湾当局の勲章も受勲した。コメントは。
台湾問題は中国の核心的利益と、中日関係の政治的基礎に関わる。日本側が中国側の厳正な懸念を顧みず、森喜朗元首相が台湾に赴き陳水扁氏と会談すること、勲章を受けることを認めたことに、われわれは強い不満と遺憾を表明する。日本政府に対し、台湾問題における約束を忠実に守り、効果的な措置を講じ、日台関係を適切に処理すること、特に「台湾独立」勢力といかなる政治的往来も行わないことを要求する。


よくもまあこんな破廉恥な発言ができるものだ。穴があったら入りたいぐらいである。
では具体的にコメントしよう。
台湾問題は中国の核心的利益と、中日関係の政治的基礎に関わる。
台湾は中華人民共和国に一秒たりとも支配されたことは無く、日中関係の政治的基礎などに何らかかわりはない。それとも中国の外交部としては、日本がブルネイ・ダルサラームやトルクメニスタンやアラブ首長国連邦や赤道ギニアやモーリシャスやエルサルバドルやバルバドスなど、世界のありとあらゆる国との関係を強化することも日中関係の政治的基礎に関わるとでも言いたいのであろうか。
日本側が中国側の厳正な懸念を顧みず、
そんなの当然である。中国政府の厳正な懸念を顧みていたら尖閣諸島も東シナ海のガス田も守れなくなってしまう。
台湾問題における約束を忠実に守り
一体どんな約束をしたというのだろう?
「台湾独立」勢力といかなる政治的往来も行わないことを要求する。
そんなこと中国政府から要求される筋合いはない。逆に日本側としては、日本国が台湾国との交流を深めるに当たって中国が一切の干渉をしないよう要求すべきである。

いずれにしろ、今回の森元首相の訪台に対する外交部の抗議は、日本側が憂慮するようなことではなく、単なる中国政府の負け犬の遠吠えに過ぎない。

 

  

 

     

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