台湾研究フォーラム−永山英樹氏講演会


 今年最初の台湾研究フォーラム、というより今年最初の親台湾派のイベントが、1月13日(土)、文京シビックホールで開催された。講師を務めたのは台湾研究フォーラム会長の永山英樹氏、演題は「中国覇権主義と日本の事大主義−生命線=台湾を忘れた日本の危機」。以下に要約を記すことにしよう。


 中国は既存の世界秩序に反旗を翻し、大中華中心の世界秩序形成を目指し、日々軍備拡張を進めて

会場の様子

いる。90年代に東南アジア諸国と領有権を争う南シナ海のスプラトリー諸島を実効支配し、現在では東シナ海の海底資源を収奪しようと虎視眈々と狙っている。南シナ海と東シナ海を手中に収めたら今度は太平洋への進出である。だが中国の前には、千島列島、日本列島、沖縄、台湾、フィリピンと続く第一列島線が立ちはだかっている。太平洋に進出するためには台湾の併呑が絶対に必要である。しかも台湾は日本の生命線であり、台湾が中国に併呑されたら、日本は生殺与奪の権利を中国に支配され、中国の属国と成り下がってしまう可能性がある。中国の前に、アメリカと並んで立ちはだかる日本と言う虎を、中国はあらゆる手段を用いて弱体化させようとしているのだ。
 日本を弱体化させるための常套手段として用いられているのが歴史問題だ。ただし、近年の日本は歴史問題では日本の主張を貫くべく努力をしており、中国にとっては以前ほど有効な手段ではなくなりつつある。だが台湾問題では依然として日本は妥協の連続である。日本は台湾が生命線であるという意識が極めて低い。

永山英樹氏の講演。

戦前の日本は、ロシア・ソ連からの深刻な脅威に直面し、生命線である満州を獲得し、満州国まで建国して必死の努力を重ねた。戦前の満州と現在の台湾は、日本の生命線であること、背後に敵性の超大国が控えているという点で共通している。もちろん相違点もある。戦前の満州と違い、台湾は既に文明国であり、民主主義国家であり、台湾自らがシーレーンを守っている。しかも台湾のほうから日本に対し、軍事同盟望んでいる。これに対し、日本は生命線を守るためにどれほどの努力をしてきたであろうか。
 近年はある程度の改善が見受けられる。96年のミサイル危機以降、日米同盟は強化され、2005年には2+2会議が行われ、台湾海峡を日米両国の共通の戦略目標とすることが定められた。だが生命線防衛に逆行する動きも見られる。クリントン時代の「三つのノー」政策は記憶に新しいし、ブッシュ大統領も台湾独立に「反対」することを表明している。日本にいたっては米国以上に中国に媚びへつらう傾向が顕著である。
 生命線を守るため、日本にはほかにもなすべきことがある。具体的には@集団的自衛権を認めることA日米同盟に台湾を含めることを明言することB台湾関係法を日本も制定することCサンフランシスコ平和条約によって台湾の国際的地位は未定であり、日本は台湾を中華民国に返還したことはないという事実を明言することなどが挙げられる。
 いずれも可能なことばかりに思えるが、現在の日本にはなかなか実行に移せないのが現状である。我々の力だけでは如何ともしがたい。やはり議員、メディア、そして世論に積極的に働きかけてアピールしていかなければならない。2月3日には西村慎吾議員の講演会が文京区民センターで予定されている。2月25日には東京と大阪で台湾正名を求めるデモが行われる予定だ。2007年は日本中で、台湾海峡に対する関心を高める年にしたいものである。
 
 続いて、維新政党新風の鈴木信行代表が簡単な演説を行った。鈴木氏は、日本のためにも台湾を建国し、台湾防衛要求運動を進めていかなければならない。また、中国に絶えずプレッシャーを与えることによって抑止力とすることを強調した。鈴木氏は今年の参議院選挙に立候補する予定であり、選挙期間中は台湾問題を必ず訴えることを宣言した。

維新政党新風の鈴木信行氏

こうして今年最初の台湾研究フォーラムは幕を閉じた。今年は日本で参議院選挙、台湾では立法委員選挙、中国では5年に一度の中国共産党大会、韓国でも大統領選挙が行われるなど、東アジアは熱い政治の季節を迎えようとしている。我々にもやるべきこと、できることが数多くあるはずだ。決意を新たにし、今年一年も日本のため、台湾のために日々前進できるよう努力していきたい

 

 

     

 

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