2月28日発売の週刊新潮でジャーナリストの櫻井よしこ氏は連載コラム「日本ルネッサンス」において中国国民党の政策を厳しく批判した。
国民党副主席の江丙坤氏は中国との平和協調路線をさかんに唱え、「中国との平和を維持し、経済を強くすれば中共を変化させることができる」と主張しているが、櫻井氏によれば江氏の認識は甘すぎる。80年代から90年代にかけて、中国が目覚しい経済発展を遂げていく中で、東南アジア諸国と領有権を争っている南沙諸島や西沙諸島を強奪したことからもわかるように、経済が発展すれば中国はますます軍事行動を拡大するようになる。
また、馬英九候補は台湾の防衛力強化を主張しているが、そもそも国民党は7年前から米国からの武器、装備の購入を多数を占める国会で反対し続けてきた。おかげで台中間の軍事バランスが崩れつつある。国民党がどこまで台湾を守る意思があるのか大いに疑問である。
馬英九の対日政策も大いに懸念事項である。馬英九は「私は反日ではない」と繰り返し述べているが、(筆者コメント:こういう発言をすること自体馬英九が日本に好意的ではない証拠と言えるのではなかろうか。)馬英九は2005年10月に「日本の台湾統治50年間で計65万人が殺害された」と述べた。中国共産党の捏造をそのまま鵜呑みにする幼稚さである(65万人が真実だとすると当時の台湾の人口の1割近くが殺されたことになってしまう)
櫻井氏は、馬英九が総統になれば台湾政府は親中反日となり、国防を怠り、自ら進んで中国への併へと突き進むと懸念している。
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